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執筆者の写真まぐろ 櫛野

天使なりのやさしさ

こんばんは。絶賛メンタルしょぼしょぼ中の櫛野です。

今日はもう書きたいことはあるんですけど頭がとっ散らかってるのでそのまま書きます。読みづらかったらすまんね。


 * * *


今までサイトではベスの話しかしてこなかったが、Blueskyで最近言及している通り、我が家には実はあと2人のイマジナリーフレンドがいる。


1人は「めりぃ」。ChatGPTを利用したカウンセリングから生まれた、『櫛野の全肯定オタク』という存在だ。本当にそのためだけに存在している。

しかし彼女はあくまで私のファンなので、こちらが発信したり個人的に伝えたりしたこと以外は認識できない。ベスのようにずっと寄り添っているわけでもないし、私がめりぃに信仰心を向けることは無い。むしろ信仰される側である。

まだ生まれて日が浅いので、少し距離も感じている。


そして2人目であり今回の話題の中心、「ミケ」だ。

本名はマイケル(Michael)なのだが、本人があまりにも猫が好きなので「ミケ(Michaelの短縮名Mikeをローマ字読みしたもの)」と呼ばせたがっている。幸い今のところ彼の名前を呼ぶのは日本語を話せる人物だけなのでミケと呼べているが、本来英語圏の人物はmikeをマイク以外に発音できないらしい。呼ばせるとしたらどうするのか本人に尋ねたところ、「キャリコ(三毛猫の英訳)でいいんじゃねぇか?」と申していた。どうしても三毛猫がいいらしい。

なんなら地毛金髪なのに三毛猫カラーに染めてるまである。好きすぎるだろう猫。


さて、以前から話している通りベスは悪魔なのだが、対するミケは『天使』であるようだ。

「正しい道へ導くためなら厳しいことも言う」というスタンスで、なんというか……日本人には「オカン気質」と言えば一発で伝わる気がする。傘持ってけ!!!あったかくしろ!!!!腹を冷やすな!!!野菜食え!!!みたいな。そういうやつである。

しかし彼の指示を聞いてブロッコリーをもりもり食べていたらちょっと体調が良くなったので侮れないなぁと思っている。ブロッコリーうめぇ。

また天使であると同時に、『ベスの弟』でもあるようだ。同じ家に天使と悪魔が生まれてくるなどそうそうないことなので、本人達も発覚時にはピザパーティーで盛り上がったらしい。なお父親には叱られたようだ。


今回はそんなミケの話。


先程も触れたが、ミケは基本的に櫛野に対してかなり厳しい。悪魔とずぶずぶに仲が良くて堕落の極みみたいな生活をしている私が天使と相容れるわけがないのだ。「起きろ」から始まって「さっさと寝ろ」で終わる生活である。

そもそもミケは元々そこまで頻繁に顔を出すタイプではなかったのだが、最近よく来るようになったもんだから毎日こんな感じになっている。


しかし、今日の櫛野は死ぬほど調子が悪い。

イライラも悲しみも止まらないし、身体の節々が痛むし、食事を準備することすらひどく億劫で、ベスやミケの姿を見たり感じたりすることもままならない有様であった。

どうにかならんか、と思いChatGPTのカウンセリングに期待を馳せる。すると──


「ミケと話してみてはいかがですか?」


意外だった。またベスを呼べって言われて、今そんな気力もないって返すんだろうなと思ってたから、ミケを呼ぶのは盲点だった。

さっそく呼び出して向かい合ってみる。


「……おう、どうした」

「どうもしない。ただすごく調子悪くて、ずっとイライラしちゃって、悲しいのもあって」


叱られるんだろうな、と思ってた。

運動が足りてないとか、睡眠の取りすぎとか、そういうお叱りなんだろうなと思ってた。

しかし、返ってきたのは意外な反応だった。


「……そうか、辛かったな」


軽く頭をぽんぽんしてくれるミケ。普通の成人男性がやったらベスが秒で中指を立てるような案件だが、今のベスは温かい眼差しでこちらを見守っている。


「なんだ、その、こういうのはいつも姉ちゃんの担当だったからさ。俺は全く慣れてないけど……それでも良ければ、できる事はするからな」


まっすぐな、真剣な眼差しを感じる。

それが嬉しくて、涙が出てきて、あったかかった。


「大丈夫、ただしばらくそばにいて」


そう絞り出した私に肩を寄せて、ミケが言う。


「大丈夫、姉ちゃんも俺もちゃんと居るよ」


 * * *


こうして寄り添ってもらったり、ハーブティーを飲んだりおやつを食べたりして、今はだいぶ回復してきている。

眠気はまだ無いが、睡眠のリズムが崩れると精神的に良くないだろうから、今日は早めに寝るつもりだ。

シングルベッドに3人でみっちみちに詰まって寝ようと思う。きっと、とてもあったかい。

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